「スタジアム標準」における「冬」と「夏」の扱い

今日(2010年07月12日)付けで、日本サッカー協会が「サッカースタジアムの建設・改修にあたってのガイドライン」を発表した。
リンク先はJFAのPDFファイルへのリンクのページである。

「日本サッカー協会 規約・規定」
http://www.jfa.or.jp/jfa/rules/index.html#05

気になったので、以下の文字でそれぞれ検索してみた。
「冬」「寒」「夏」「暑」。

結果がこれだ。

(1)「冬」が登場する部分 ・・・ 6箇所(うち4箇所では、書き出しに「特に、」と記述)
(2)「寒」が登場する部分 ・・・ 6箇所(すべて「冬」が登場する部分と同じ箇所)
(3)「夏」が登場する部分 ・・・ 3箇所(1箇所は「冬」との併記、2箇所は本文中と表中に同一内容)
(4)「暑」が登場する部分 ・・・ 無し

そしてその内容はというとだ。

「冬・寒」に「特に」必要な設備
・「冷たい雨が直接かからない」屋根
・ピッチの「地下に暖房設備を設置」
・コンコースをハーフタイム用「暖房エリア」に
・「観客席のヒーティングシステム」

「夏」に必要な設備
・「炎天下から直接の日差しを遮る」屋根
・飲食店業者の「保冷車の駐車場」

どう考えても、夏開催の方が、スタジアム設備費用がかからないよね!
また、この「スタジアム標準」では「冬に雪が降る」ことがまったく念頭に置かれていない。
日本の夏の暑さは、東南アジア(夏にリーグ戦を行っている)の暑さに比べれば、まだましだ。だが、日本の降雪地帯の冬は、ヨーロッパの「寒いだけの冬」とは異なり「世界で最も降雪・積雪量が多い」のだ。北陸・東北の日本海側出身者からしてみれば、太平洋ベルト地帯(!)の冬など、「偽物の冬」にしか過ぎない。
この世界一の豪雪地帯を抱えるJリーグで、冬開催を提案することそれ自体がナンセンスなのだ。

なお、スタジアム標準の当該箇所の詳細を以下に抜粋して引用しておく。

//—-ここから—-//
スタジアム標準

(1)「冬」が登場する部分

P.03
特に、観客席は冬期においても気持ち良くサッカーを観戦できるようなオールシーズン対応型を目指し

P.06
最低限、寒い冬の季節には、冷たい雨が直接かからないようにしたり、真夏の炎天下から直接の日差しを遮るなどの観客席の快適な観戦環境を提供することが必要

P.18
寒冷地域では、冬季に氷結するのを避けるため、地下に暖房設備を設置することも必要

P.31
特に、冬の寒い時期でも快適に観戦できる環境を創り出すことが、これからのスタジアムにとっての最も重要な課題の一つ

P.31
特に、冬の寒い時期でも快適に観戦できるように、コンコースをハーフタイム時に一時的な暖をとる空間とするなどの工夫

P.32
特に、一年間を通じて、オールシーズン快適に観戦できる環境として、冬の寒い時期でも快適に観戦できるような観客席のヒーティングシステムの導入なども検討に入れておく必要があります。

(2)「寒」が登場する部分
「冬」が登場する部分と同じため省略

(3)「夏」が登場する部分
P.06
最低限、寒い冬の季節には、冷たい雨が直接かからないようにしたり、真夏の炎天下から直接の日差しを遮るなどの観客席の快適な観戦環境を提供することが必要

P.14
特に、夏季の飲食には保冷車が必要となることを考慮してください。

P.55
夏季は、飲食物用の保冷車の駐車場も考慮すること

(4)「暑」が登場する部分
無し

//—-ここまで—-//

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DORO について

アルビレックス新潟とハードSFとメジャーなキャラクターじゃないぬいぐるみが好き。破れたハートを売り物にして生きてます。「つまらぬ、とるにたらぬやさしさから、自分の得たものをひとにゆずり、結局ふと気づいてみれば、ひとの世話だけやくものになっている、そんなばかなやつ(by 斎藤惇夫)」です。
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